隣町のカタストロフ 第3話:家族の形(前編)
第3話はスポットがあたる人物が変わる。3話からは「なるみ」といった女子校生がメインとなる。なるみはバンバンといった物音によって目が覚めてしまう。
なるみ家族の朝食。
なるみは熟睡ができていない。その理由は夜中の物音である。なるみの両親も物音に悩まされている。なるみ母が父に注意をして欲しいとお願いするも隣の家に住むのはおばぁさんだから女同士で最初は話した方が良いと切り出す。
そのやり取りを見てなるみは自分の親はいつも面倒な事は押し付け合う…といった思いを心に秘めていた。
なるみが夜、勉強をしていると再び隣の家から物音が。いつもより激しい音に堪らずベランダに出て隣の家を確認する。隣人のベランダはゴミの山で異臭まで漂っている。近づいてベランダを覗こうとすると白髪のおばぁさん:門脇がヌッと顔を出してくる。驚くなるみ。
謝り自分の部屋にすぐさま戻る。
その夜はいつもより激しい物音でまったく寝付けない、なるみ家族。
翌朝、なるみ母が隣人のおばぁさん:門脇の過去を話し始める。同じマンションの住人からおばぁさんが奇行に走る理由を聞いたらしい。それでも騒音で迷惑しているなるみ家族。また父と母が押し付け合いをする。
痺れを切らしたなるみは自分で隣人のおばぁさんに注意しようと向かう。なるみは物音が五月蝿くて夜眠れない旨をおばぁさんに伝える。しかし、おばぁさんの逆鱗に触れて逆ギレされる。
そこから門脇による嫌がらせがなるみ家族を襲う。郵便ポストやベランダにゴミを置かれたり、いつにも増して夜は物音を響かせている。
翌日は葬式のため家族総出。家を空けることになる。なるみは家を空けることが心配になり葬式への出席をやめようとするが両親に説得されて3人で向かうことに。
3人が車に乗り、走り出そうとすると地変天異が起こる。
3人は状況が把握できずに気が動転。車は運良く大木に引っかかっている。助けを求めながら自分たちの住んでいるマンション側を見ると…
薄ら笑いを浮かべている隣人のおばぁさん:門脇が見つめていた。