隣町のカタストロフ 第9話:屋上の秘密(後編)
屋上のことについて凜に迫られる夕穂。涼晴がカバーするが凜の怒りは収まらない。険悪の雰囲気のまま一向は病院へと向かう。夕穂は黙ったまま。男性軍は向かいの堀までネットを張る作業に移る。
再び鉄矢を先頭にして先へ進むが鉄矢の飛び移った木の枝が折れてしまう。幸い体にロープを巻いており、手綱は涼晴達が握っていた。何とか涼晴達の側まで戻る鉄矢。
そんな中、竜ちゃんといった男がテッシーからもらったアイドルのライブチケットが風に流されてしまい、別行動で取りに行こうとしている。しかし、足を滑らせて空へ吸い込まれる竜ちゃん。涙目(´;ω;`)ウッ…
少しずつだが先に進む涼晴達。休憩をしていると向かいの家の住人が叫ぶ。そこで涼晴たちは地変天異現象が起きているのが勇矢町エリアだけと知る。
涼晴の父親の病院は隣町、凜の妹の幼稚園も隣町。二人は大切な人間が地変天異質に巻き込まれていない可能性が高いことに気持ちが高揚する。
また涼晴達が現在いる場所は隣町の目の鼻の先。自分達自身も隣町まで移動しようと試みる。
フェンス伝いに進むと隣町との境まで一向は辿り着く。鉄矢が先頭をきり境まで手を伸ばすと…
鉄矢が破裂した。
涼晴たちは隣町に行けないことに絶望する。そして声も届かない。勇矢町と隣町では重力が逆転しており境に入ると上下の重力で体が押しつぶされてしまう状態だった。
途方に暮れる一向。しかし、涼晴が琴美との屋上のやり取りを思い出す。琴美に避難メールを送ってきた人物。彼なら何かを知っているかもしれない。そう思った涼晴は再び学校に戻る決意を固める。
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